魔法の国のコロコロ・マロンの旅　

　 M・O  作

ここは、魔法の国じゃ・・・。

これから、この国で生まれた　コロコロ・マロンと呼ばれる　三人のおさむらいたちの　話をしよう・・・。　

ある時のことじゃ、よい魔法使いの家から　強い魔法の力を持った　魔法のクリの実が、悪い魔法使いによって　盗み出されたのじゃ。　　

しかし、魔法のクリの実は、悪い魔法使いの　手を逃れて　魔法の国の草はらで　芽を出したのじゃ。　　

そしてその魔法の力を持った　クリの木から、三人のクリの実たちが　生まれたのじゃ。

そのクリの実たちは、クリのいがを　剣にして、りっぱな　おさむらいに　なるために　武者修行の　旅に出たのじゃった・・・。　

コロコロ・マロンの　おさむらいたちは、

れんしゅう　じあいをして　けんのうでを　みがいて　おるのじゃ。

いよいよ、れんしゅう　じあいの　はじまりじゃ。

かたほうの　マロンが、

コロコロっと　かいてん　しながら　あいてに　つきを　いれていった。

すると、つかれたほうの　マロンは、

クルクルっと　ジャンプして　あいてのうしろに　ストンと　ちゃくち　したのじゃ。

そしてそのまま、また　あいて　めがけて　とっしん　していった。

すると、また　あいても、クルクルっと　ジャンプしたのじゃ。

コロコロ・マロンたちが、そんなことを　しているうちに、

つむじ風がおきて　コロコロ・マロンたちは、空へと　はこばれて　いったのじゃ・・・。

コロコロ・マロンたちをのせた　つむじ風は、空たかく　まいあがっていった。

しかも、つむじ風といっても　魔法の国の　つむじ風じゃから、ふつうの　つむじ風とは　わけがちがうのじゃ・・・。

魔法の国の　つむじ風は、まわりの時間も　空間も　さまざまに　へんかさせて　しまうのじゃ。

ほうれ、さっそく　マロンのひとりが　なにかを　みつけたようじゃ・・・。

これは　ピピと、コロコロ・マロンとの　はじめての　ごたいめーん。

といった　ところじゃのうー。

しかし、コロコロ・マロンたちには、

いま　すれちがったのが　いったいなんなのか、さっぱりと　けんとうが　つかなかったのじゃ・・・。

コロコロ・マロンたちは、つむじ風について　はなしあってみた・・・。

しかし、そんなこんな　しているうちに、また　なにかが　あらわれた。

こんどは、いつたいなにが　あらわれたのか・・・。

おやまあ、

こんど　あらわれたのは　きょうりゅう　らしい。

しかし、なんとも　かわいらしい　きょうりゅうじゃなー。

きょうりゅうが　いってしまって　しばらくたつと、

こんどは、マロンたちを　のせていた　つむじ風が、なんだか、だんだんと　うすくなって　きたのじゃ・・・。

そして、ついには　スーっと　きえて　しまったのじゃー。

うわぁーーーー、たすけてーーーー！

コロコロ・マロンたちは、このあと　いったい　どーなるのじゃー。

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