魔法の国のコロコロ・マロンの旅5
作 M・O
草はらの魔法のクリの実。 |
たかい 木のえだから とびだした 魔法のクリの実は、
ちじょう ではなくて こんどは、べつの木の 鳥のすのなかに
コロコロコロンと おちてしまったのじゃ・・・。
おちたところが 鳥のす だったので、
魔法のクリの実は また、あわてて とびだした のじゃ・・・。
そして、こんどこそ ほんとうに、魔法のクリの実は
クルクルと かいてんを しながら ちじょうへと おちていったのじゃ・・・。
「うわーーーい。」
クルクル、ドッシーン!!
ちじょうに おちた、 魔法のクリの実は
コロコロコロコロと どこまでも ころがって いったのじゃ。
「め、めがまわるー」
そして、魔法のクリの実が 気がつくと、
クリの実の まわりには、せのたかい草が いっぱい おおいしげって いたのじゃ・・・。
「ここはどこだろう?」
そして・・・。
よるが、やってきたのじゃ・・・。
あたりは、草はらと なっていて 魔法のクリの実が 空をみあげると、
美しい星が キラキラと かがやいて いたのじゃ。
魔法のクリの実が ひとねむり すると、あさになっていた。
ピョーン、ピヨーン。「おっとごめんよ。」
魔法のクリの実は、そのばしょで、さまざまな いきものたちから・・・。
「えものは いないかえ、シャキーン、シャキーン。」
みたり、きいたりしたことを、じぶんの あたまのなかに
しっかりと やきつけて いったのじゃ・・・。
そして、春がやってきた・・・。
そして、夏になった・・・。
ときには、魔法のクリの実を・・・。
はげしい 雨と風が、おそうことも あった・・・。
そして、きせつはさらに うつろってゆき・・・。
いつのまにか 魔法のクリの実の まわりの草たちは、
黄いろく いろずいて いたのじゃ・・・。
そして、草はらの くさたちも かれ草となって、
魔法のクリの実を おおいかくして いった・・・。
そしてさらに、そのうえに まっ白な雪が
ふりつもって いったのじゃ・・・。
冬になって、ながいときがたった あるひのこと・・・。
ふりつもった 雪のしたから、
いっぽんの 小さな芽が かおを だした・・・。
春が やってきたのじゃ・・・。
魔法のクリの実が 草はらで芽をだしたのじゃ・・・。
そして、魔法のクリの実はどんどんと 大きくなっていった・・・。
いま コロコロ・マロンたちは、暖かい ベツドのなかで スヤスヤと 眠っている。
だが、これから先の マロンたちの 武者修行の旅は、
マロンたちが持っているのに まだ気づいていない、
本当に強い魔法の力に 目覚めて行く ことになるのじゃ・・・。
強きをくじき弱きを助ける本当のおさむらいに成るために コロコロ・マロンたちは魔法の国の空の下を今日も行くのじゃ・・・。 エイエイオー、エイエイオー、エイエイオー。 |